北朝鮮、処刑者2割が薬物理由 危険性認識せず厳罰でもまん延 

 【ソウル共同】北朝鮮で覚醒剤などの薬物売買や使用を理由に処刑された人が2010年以降、把握されている全処刑者の2割を占めることが韓国のNGO「北韓人権情報センター」の分析で17日までに分かった。同NGOは、北朝鮮当局は薬物犯罪に厳罰で臨む姿勢だが、危険性を認識していない住民の間で薬物がまん延していると指摘した。

 同NGOは03年から北朝鮮脱出住民(脱北者)を対象に約6万9千件の人権侵害事例を聞き取り、改善に向け活動してきた韓国で最も有力な人権団体の一つ。薬物問題では住民の健康被害を食い止めるため北朝鮮当局との協力も模索すべきだと異例の表明をした。


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