５人組アイドル「ももいろクローバーＺ」の百田夏菜子が「映画かいけつゾロリ　ＺＺ（ダブルゼット）のひみつ」で、若き日のゾロリママ、ゾロリーヌの声を担当する。映画やドラマで女優としても活躍しているが、本格的な声優は初挑戦。「キャラクターの表情と自分の声がばっちり合った瞬間、楽しい！ってワクワクしました」と語る。

　ゾロリーヌは、元気で明るい百田にぴったりなキャラクター。「原作の児童書の中では幽霊の状態で出ているので、若い頃がイメージできなかった」としつつ、「台本をもらったら、いたずらが大好きで怖いもの知らず。『そっか、ゾロリのお母さんだもんね』って気付いたんです」。

　“いたずらの王者”を目指すゾロリのように、ももクロもメンバー同士で、いたずらを仕掛け合っているという。

　「ライブのリハーサル中、大好きなピーチティーからちょっと目を離した隙に、空になっていたんです。メンバー４人がにやにやしていたので問い詰めたら、『こっちも飲みきるの、大変だったよ』って。結成１０年で、まだそんなことをやってます」と笑う。

　グループ名の「Ｚ」は２０１１年、早見あかりの卒業ライブの日に付けられた。「名前が変わることを聞いてなくて、二重のショックでした。でも私たちもばかなんでしょうね。あんなに嫌がっていたのに、次の日には、ファンの前で『ゼーット！』って言っていました」と振り返る。

　今では、親指と人さし指を立てた右手を突き出す“Ｚポーズ”はももクロの代名詞。「Ｚによって仲良くなったり、一体感が生まれたり。すてきな縁だなと思います」と瞳を輝かせた。

　１１月２５日公開。