イラク軍、キルクーク掌握 クルドとの緊張高まる 

 【イスタンブール共同】イラク政府軍などは16日、北部クルド自治政府と帰属を争う油田地帯キルクークの軍事基地や空港、油田施設など、主要拠点を掌握した。中心部の州庁舎も支配下に置いた。国営テレビなどが伝えた。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは軍当局者らの話として、軍がキルクークを完全に掌握したと伝えた。

 一方、自治政府の治安部隊ペシュメルガは、進軍は「宣戦布告」に当たると反発しており、緊張が高まっている。今回の軍事的な緊張は、クルド自治政府が9月に独立住民投票を強行したことがきっかけ。イラク中央政府は投票結果を無効化するよう要求している。


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