過労自殺認め、遺族に謝罪 大阪地裁、訴訟が和解 

 夫=当時(57)=が単身赴任中に自殺したのは会社が長時間労働の対策を取らなかったためだとして、50代の妻ら遺族が大阪市のシステム開発会社「オービーシステム」と代表取締役らに計約1億4千万円の損害賠償を求めた訴訟が16日、大阪地裁(倉地裁判長)で和解した。

 会社が過重労働による自殺と認めて謝罪したほか、代表取締役が労働環境への配慮を全従業員に口頭で説明するなどの内容が盛り込まれた。解決金は非公表としたが同社側は「社会的に相当な額」としている。

 和解後に会見した長女(29)らは「二度と父のような自死が起こらないように健全な会社経営をしてもらいたい」と訴えた。


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