子会社に罰金1千万円求刑 東洋ゴムデータ改ざん事件 

 東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)の免震装置ゴムのデータ改ざん事件で、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪に問われた製造元の子会社「東洋ゴム化工品」(東京)の論告求刑公判が16日、枚方簡裁(原司裁判官)で開かれ、検察側は罰金1千万円を求刑し結審した。判決言い渡しは12月12日。

 検察側は同社が2013年6月ごろに偽装を把握したのに、15年3月まで公表しなかったとして「企業の体面維持を優先し、国民の生命、身体の安全をないがしろにした」と指摘。「長期間にわたる大規模な偽装、隠蔽工作で顧客の信頼を裏切り、社会に多大な悪影響を与えた」と述べた。


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