米、イラクの緊張緩和求める 不安定化を懸念 

 【ワシントン共同】米国防総省の報道官は15日、イラク中央政府と北部クルド自治政府の軍事的緊張が高まっていることについて「行動のエスカレートを回避すべきだ」と訴え、緊張緩和に向けて対話するよう求めた。ロイター通信が伝えた。

 報道官は、イラク情勢の不安定化は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を妨げると懸念を示し「いかなる当事者による暴力にも反対する」と強調。米国は「統一したイラクを支持する」として、クルド独立の動きをけん制した。

 米国務省の当局者も緊張激化を「非常に懸念している」と述べ「事態を注視している」と語った。


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