人工島の帰属、9割は江東区に 東京都、調停案を発表 

東京都臨海部の人工島「中央防波堤」

 東京都臨海部の人工島「中央防波堤」(約500ヘクタール)を巡り、江東区と大田区が帰属を主張している問題で、都は16日、江東区に86・2%、大田区に13・8%を帰属させるとする調停案を発表した。人工島には2020年東京五輪・パラリンピックでボートなどの競技会場が建設される。

 調停成立には両区の議会の同意が必要。大田区の松原忠義区長は「区長として受け入れられない。議会に説明し十分な審議を経て判断する」との意向を示した。江東区の山崎孝明区長は「調停案を高く評価する」と述べ、受け入れる考えを示した。

 中央防波堤は1973年から都がごみの埋め立てで造成。


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