オーストリア「反難民」2党勝利 右傾化鮮明、連立協議が焦点 

15日、国民党の集会で演説するクルツ外相=ウィーン(ゲッティ=共同)

 【ウィーン共同】オーストリア国民議会(下院、183議席)選挙は15日、開票が終了した。内務省の暫定最終結果によると、クルツ外相(31)率いる中道右派の国民党が31・4%を得票して第1党となり、右派の自由党が27・4%で第2党となった。いずれも移民・難民政策の厳格化を訴えており、ドイツやフランスなどの選挙で右派や極右勢力が支持を伸ばす中、オーストリアでも右傾化が鮮明となった。

 今後は連立政権協議が焦点となる。クルツ氏は選挙後に「全ての党と協議する」としているが、地元主要メディアは国民党と自由党の連立を予測する。


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