2017年10月14日 16:37 | 無料公開
行者姿で京都御所へ向かう釜堀浩元さん=14日、京都市
比叡山中で9月、地球約1周分の約4万キロを踏破する天台宗の荒行「千日回峰行」を終えた比叡山延暦寺一山の善住院(大津市)住職、釜堀浩元さん(43)が14日、行者姿で国家安泰を祈る「土足参内」を京都御所で行った。
回峰行を達成した「北嶺大行満大阿闍梨」にのみ許される儀式で、釜堀さんは戦後14人目の参内者。平安時代、千日回峰行の祖、相応和尚がわらじ履きのまま参内して祈念し、病に苦しむ高位の女官を救ったという故事に由来する。
釜堀さんは回峰行の時と同じ蓮華がさ、白い浄衣姿で、故事とは異なり、わらじを脱いで小御所で祈りをささげた。