釜堀大阿闍梨が国家安泰祈る 京都御所で「土足参内」 

行者姿で京都御所へ向かう釜堀浩元さん=14日、京都市

 比叡山中で9月、地球約1周分の約4万キロを踏破する天台宗の荒行「千日回峰行」を終えた比叡山延暦寺一山の善住院(大津市)住職、釜堀浩元さん(43)が14日、行者姿で国家安泰を祈る「土足参内」を京都御所で行った。

 回峰行を達成した「北嶺大行満大阿闍梨」にのみ許される儀式で、釜堀さんは戦後14人目の参内者。平安時代、千日回峰行の祖、相応和尚がわらじ履きのまま参内して祈念し、病に苦しむ高位の女官を救ったという故事に由来する。

 釜堀さんは回峰行の時と同じ蓮華がさ、白い浄衣姿で、故事とは異なり、わらじを脱いで小御所で祈りをささげた。


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