英、EU離脱交渉決裂も視野 序盤戦で「行き詰まり」 

 【ブリュッセル共同】英国と欧州連合(EU)は12日、序盤戦とも言える計5回の離脱交渉を終えた。大きな進展は見られず、当初10月と目されていた貿易などへの協議移行の遅れは決定的になった。交渉の停滞が早期に解消される保証はなく、英国は早くも交渉決裂を見据えたシナリオを練り始めている。

 これまでの交渉では、英国がEUに支払う巨額の離脱費のほか、在英EU市民と在EU英市民の権利保護、英アイルランド国境の3点が集中的に議論されてきた。

 権利や国境の問題は双方が一定の理解を示し、進展が期待できるが、EUの交渉官は、離脱費の議論について「行き詰まり」と繰り返した。


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