神戸製鋼、新たな不正の可能性 社長「内外に疑わしい事案」 

アルミ製品などの性能データ改ざんの経緯を報告し、謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=12日午前、経産省

 アルミニウム製品の性能データを改ざんしていた神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長は12日午前、経済産業省で記者団に「(現在判明している不正以外にも)国内、海外で疑わしい事案はある」と述べた。問題製品の納入先から損害賠償を求められる可能性もあるとした。製品の安全性の検証を終えた段階で経営責任を明確にする。今後も不正発覚が相次げば、進退を含め重い決断を迫られそうだ。

 2週間程度をめどに安全性の検証結果をまとめ、1カ月以内に原因と対策を公表する。川崎氏が問題発覚後に公の場に姿を見せたのは初めて。同氏は「(神戸製鋼の)信頼はゼロに落ちた」と語った。


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