神戸製鋼、子会社製品でも改ざん 不正はグループ内にまん延か 

製品データ改ざん問題についての記者会見で謝罪する神戸製鋼の勝川四志彦常務執行役員(左)=11日午後、東京都中央区

 神戸製鋼所は11日、アルミ・銅製品に加え、新たに鉄粉製品と子会社のコベルコ科研(神戸市)が手掛けている製品でも検査データを書き換えていたと発表した。一連の改ざんについて経済産業省から詳しい調査を求められており、川崎博也会長兼社長が12日午前に経産省を訪れ、多田明弘製造産業局長に経緯を報告する。

 不正はグループ内にまん延している可能性がある。取引先の信用低下は必至で、業績への打撃は避けられない。

 コベルコ科研は、液晶画面向けの金属材料の製品を顧客と約束した基準を満たさないのに性能データを書き換えて出荷した疑いがあるという。出荷先は70社に及ぶ。


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