気象庁、冬にもラニーニャ発生か 監視速報発表 

 気象庁は11日、エルニーニョ監視速報を発表した。南米ペルー沖の監視水域の海面水温が基準値より低くなっており、秋か冬の間に50%程度の確率で、異常気象の原因となるラニーニャ現象が発生すると予測している。

 気象庁によると、ラニーニャ現象は、監視水域の海面水温が、通常より低い状態が続くと発生する。監視水域の9月の平均海面水温は、過去30年の平均である基準値より0・8度低い24・2度だった。

 監視水域の上空では平年より東風が強く、西側の暖かい海水が流れ込みにくいことなどから、水温が低い状態は今後、4~5カ月続きそうだ。ただ、長期間続く可能性は低いとみている。


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