国土地理院、地図の縮尺に誤り 数千点に影響、システムに不具合 

 国土地理院は11日までに、ネット上に公開している地殻変動に関する地図で、縮尺を示す目盛りの長さに誤りがあったと発表した。国土地理院のほか、政府の地震調査研究推進本部や気象庁の資料に転用されたものを合わせ、誤りは2011年以降、数千点に及ぶ可能性があるという。

 作図するシステムに不具合があったことが原因。地図は高緯度ほど拡大されるため、目盛りも徐々に長くする必要があるが、最も短い赤道付近の長さに固定されていたという。日本で最も赤道から離れている北海道付近で誤差が大きく、目盛りは本来の長さより3割短かった。

 国土地理院は、図を順次修正していくとしている。


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