首相、被災地で野党批判 小池、枝野両氏は都内回る 

 衆院選公示を迎えた各党の党首は10日午後も、応援演説で各地を駆け巡り、他党批判を交えながら政策への支持を広げようと多くの聴衆を前に熱弁を振るった。

 自民党総裁の安倍晋三首相は東日本大震災の被災地である岩手、宮城両県に赴いた。JR仙台駅前では「社会保障制度を全世代型に変える大改革を進めていく」と少子高齢化対策に力を注ぐ考えを強調。野党側を「どの党とくっつくかばかり。政策を問わないといけない」と批判した。

 希望の党代表の小池百合子東京都知事は都内で遊説。JR八王子駅前では、森友、加計学園問題で「書類はない」「記憶にない」との国会答弁を繰り返した政府・与党側の姿勢にかみつき、「都で情報公開を進めてきたが、国もやるべきだ。今のお友達政権ではそれができない」と訴えた。

 立憲民主党の枝野幸男代表は仙台市から都内に戻った。JR田町駅前で「憲法を無視する権力に正当性はない。歯止めをかけないといけない」と声を張り上げると、通り掛かりの会社員らが歩みを止め、携帯電話で写真を撮ったりうなずいたりしていた。


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