4地域で景気判断を引き上げ 海外経済改善で輸出、生産堅調 

 日銀は10日、10月の地域経済報告(さくらリポート)を発表し、全国9地域のうち関東甲信越、東海、近畿、中国の4地域で景気判断を引き上げた。海外経済の改善を背景に、電子部品などの輸出や生産が堅調だった。東海地域はリーマン・ショック前の2007年4月以来、10年半ぶりに「拡大している」との表現を用いた。

 生産はスマートフォンや自動車向けの電子部品を中心に伸びたほか、個人消費も高額品が好調で上向いた。公共投資は東京五輪関連の工事に加え、16年度補正予算の執行で増加した。

 個別項目の判断については、個人消費は東海と中国の2地域で上方修正した。


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