「核兵器の終わりの始まり」 ICAN、被爆者の言葉で訴える 

9日、ニューヨークの国連本部で記者会見する核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のフィン事務局長(中央)ら(共同)

 【ニューヨーク共同】ノーベル平和賞受賞が決まった国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のフィン事務局長は9日、核兵器禁止条約の採択時にカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)が述べた言葉を借り、条約は歴史的な合意であり「核兵器の終わりの始まりだ」と訴えた。

 ICANと共に条約を推進した国々の大使と一緒に、ニューヨークの国連本部で記者会見した。

 条約制定交渉の議長国コスタリカのメンドサ国連大使は「ICANの核軍縮への絶え間ない努力が認められた」と評価。ブラジルのビエイラ国連大使も「素晴らしいニュースだ」と歓迎した。


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