日本政府、複雑な思い ノーベル平和賞受賞決定 

 国連で核兵器禁止条約の採択に尽力した国際非政府組織(NGO)のノーベル平和賞受賞が決まったことに関し、条約に不参加の日本政府関係者からは6日、複雑な思いが漏れた。外務省担当者は「受賞決定は承知している。核廃絶の目標は共有しているが、アプローチは異にしている」と述べた。安倍晋三首相による祝福の談話は6日には出なかった。

 唯一の戦争被爆国である日本の微妙な立場を反映していると言えそうだ。2013年に化学兵器禁止機関(OPCW)、14年にパキスタンのマララ・ユスフザイさん、16年にコロンビアのサントス大統領の同賞受賞が決定した際、首相は当日に談話を発表した。


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