ゲノム編集ドーピング禁止対象に 東京五輪控え検査法課題 

 世界反ドーピング機関(WADA)がまとめた2018年のドーピングに関する禁止薬物リストに、遺伝子を自由に改変できるゲノム編集技術を使った遺伝子ドーピングが新たに加えられたことが5日、分かった。リストは来年1月1日から有効となる。

 ゲノム編集は、狙った遺伝子を効率良く改変でき、病気の治療や食物の品種改良への応用が期待される新技術。生命科学研究の世界では「ノーベル賞級」と評価されている。報告例はないが、筋力増強など運動能力の向上にも活用できるとされ、ドーピング目的での使用が懸念されていた。東京五輪・パラリンピックを前に、検査法の開発などが課題となりそうだ。


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