重力波望遠鏡「かぐら」公開 国内観測に期待 

 二つのブラックホールが合体して放出された「重力波」を世界で初めて観測した米国の望遠鏡「LIGO(ライゴ)」チームのノーベル物理学賞が決まり、東京大宇宙線研究所は4日、国内での観測に期待が高まる岐阜県飛騨市の重力波望遠鏡「かぐら」を報道陣に公開した。

 かぐらがあるのは、神岡鉱山の地下200メートル。一辺約3キロのL字形のトンネル内部に観測用のレーザー装置や真空パイプが備えられている。2019年3月~20年3月の本格運転開始を目指しており、同研究所の三代木伸二准教授(49)は「稼働率が上がればブラックホールができる過程も分かるかもしれない」と話した。


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