プルトニウム、長期で削減 原子力委が見解文書 

 国の原子力委員会(岡芳明委員長)は3日、原発の使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムについて「たまり続けることはなく、長期的に保有量の削減という目標が達成される」との文書を初めてまとめた。プルトニウムは核兵器転用の恐れがある放射性物質。米国などが日本の大量保有を懸念しており、国として一定の見解を示した形だ。

 日本は原子力利用を平和目的に限ると法律で定めており、2003年に示した「利用目的のないプルトニウムは持たない」との原則を堅持していると強調。電力会社や研究機関はこれに沿って対応していると説明した。


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