高校「生物」の用語、4分の1に 「暗記科目」との誤解で学術会議 

 日本学術会議は29日、高校の生物で学ぶべき重要語を現在の約2千から4分の1となる約500に絞り込んだと記者会見で発表した。用語の多さが学習の障害になり、暗記科目との誤解を生んでいるのが理由。今後、国や出版社に教科書に反映させるように求める。

 重要語は教科書では太字で表記される。選定した東京大の中野明彦教授は会見で「選ばれなかった用語が教科書から無くなるわけではない。重要語を絞り、生物は暗記する学問でなく、考えて学ぶ意欲がかき立てられる学問だと伝えたい」と述べた。

 動物や植物、生物の専門家が、教科書やインターネットでの検索数などを基に計512語を選んだ。


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