違法水産物の規制強化を提言 環境団体、日本政府に 

 世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどの環境保護団体は29日、日本政府に対し、輸入した天然水産物に、違法に取られたり、水産当局への漁獲量報告をしていなかったりするものが多く含まれているとして、取り締まりの強化や規制制度の整備を提言した。

 こうした漁業は「違法・無報告・無規制(IUU)漁業」と呼ばれ、水産資源の持続性を脅かしている。カナダの大学などの研究チームは、2015年に日本が輸入した主要天然水産物のうち、中国からのウナギやイカ、ロシアからのカニなどを含め全体の3割程度がIUU漁業に該当するとの論文を発表している。


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