黒潮、12年ぶりに大蛇行 潮位の変化、漁業に影響も 

黒潮の流路

 気象庁は29日、黒潮が東海の沖合で大きく南下する「大蛇行」が、2004年7月~05年8月以来、およそ12年ぶりに発生したと発表した。沿岸の潮位が上がって低地への浸水が発生しやすくなるほか、漁業に影響が出る可能性もある。

 気象庁によると、黒潮は通常、日本列島に沿って太平洋を西から東へ流れている。しかし8月下旬以降、紀伊半島南端の潮岬(和歌山県)付近から大きく南へ曲がる状態が続いている。

 海上保安庁が海流を観測した結果などから、黒潮は静岡県の250~300キロ沖の北緯31・5度付近まで南下し、その後、伊豆半島や相模湾に向けて北上している。


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