2017年9月29日 10:03 | 無料公開
【ワシントン共同】人の受精卵にゲノム編集の技術を使い、貧血を起こす遺伝性の血液病の遺伝子を改変する実験に成功したと、中国・中山大などのチームが28日までに学術誌に公表した。DNA上にある特定の遺伝子を丸ごと取り換える通常のゲノム編集とは違い、遺伝子を構成する塩基1個だけを換える手法で、チームは世界初の事例だとしている。 受精卵は子宮に戻しておらず、遺伝子改変の子が生まれることはない。 今回の手法はDNAを切断せずに、酵素を使って塩基1個だけを置き換えるため、編集の間違いが起きる確率を減らせる可能性があるという。