最高齢オランウータン死ぬ、東京 多摩動物公園、62歳 

死んだボルネオオランウータンの雌「ジプシー」=19日(東京動物園協会提供)

 東京都日野市の多摩動物公園は28日、飼育されているボルネオオランウータンで世界最高齢の雌「ジプシー」が27日に死んだと発表した。62歳だった。死因は急性心不全。

 園によると、8月初めから口に出血が見られ、投薬による治療を続けていた。27日午後に全身麻酔で口腔内の検査と治療をしたが、麻酔から覚めた後に容体が急変し、その後死亡した。

 ジプシーは開園した1958年にボルネオから来た。4匹の子を産み、国内で飼育されているボルネオオランウータン全33匹(2016年末時点)のうち、16匹がジプシーの血統。同種の平均寿命は約50歳という。


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