坂本さん、国連高官と誓い合う 「代わるもの見つけ良い環境に」 

国連環境計画のイブラヒム・ティアウ事務次長(右)と面会する、胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(左)=25日、スイス・ジュネーブ(共同)

 【ジュネーブ共同】スイス・ジュネーブを訪問中の胎児性水俣病患者坂本しのぶさん(61)=熊本県水俣市=は25日、「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議を主催する国連環境計画(UNEP)のイブラヒム・ティアウ事務次長と国際会議場で面会、人体に有害な水銀に関し「代わるものを見つけ、良い環境にしよう」と誓い合った。

 会議初日の24日、「お母さんのおなかの中で水俣病になりました。水銀をちゃんとしてほしい」などと演説。ティアウ事務次長から「(水俣病を)二度と起こしてはいけないというメッセージは素晴らしく、一番の演説だった」とたたえられ、頬を伝う涙をぬぐった。


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