中国保険大手がツムラに出資 株式10%取得、筆頭株主に 

 漢方薬大手ツムラは22日、中国の保険大手である中国平安保険集団(広東省深セン市)と資本業務提携すると発表した。平安保険の子会社がツムラの第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の10%を取得して筆頭株主となる。ツムラは増資で約273億円を調達する。

 ツムラは平安保険と合弁会社を設立し、中国市場に本格的に参入する。漢方薬の原料である生薬の調達体制を強化する狙いもある。

 合弁会社では、平安保険の医療とヘルスケア分野の事業基盤を生かし、高品質な製品を販売する。ツムラによると、中国市場の規模は10兆円を超えるという。

 国内では生薬の約8割を中国から調達している。


  • LINEで送る