入場者が100万人を突破 熊本県の水俣病資料館 

熊本県水俣市の水俣病資料館の入場者が100万人を突破、記念式典でくす玉を割る西田弘志市長(左)と緒方正実さん(右)たち=22日午後

 水俣病の歴史と患者らの苦難を伝えてきた熊本県水俣市の市立水俣病資料館は22日、開館以来の入場者が100万人を突破、西田弘志市長と同館「語り部の会」会長の緒方正実さん(59)が出席し、記念式典が開かれた。

 式典には校外学習で訪れ、100万人目の対象となった県内の小学校の児童らが出席。西田市長は「水俣病への差別はまだ目にする。資料館で学び、世界の差別の問題も理解できるようになってほしい」と語り掛けた。

 資料館は、水俣病の風化防止と資料保管を目的に1993年1月に開館。発生から被害拡大、患者認定や補償を巡る紛争の歴史を映像やパネルで解説する。


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