下関でフグ約4トン「初競り」 台風影響、内海もの減少 

山口県下関市の南風泊市場で行われたフグの初競り=22日未明

 フグの季節がやって来たことを告げる「初競り」が22日未明、取扱量日本一を誇る山口県下関市の南風泊市場であり、天然や養殖のトラフグ計約4トンが次々と競り落とされた。最高値は1キロ当たり1万9千円で、昨年より千円安かった。

 午前3時20分ごろ、ベルの音とともに競りが始まり、競り人が「この魚ええか、どうか」と威勢の良い声を張り上げた。筒状の黒い袋の中で競り人と仲買人が指を握り値段を決める独特の「袋競り」が行われ、20分ほどで取引を終えた

 市場を運営する下関唐戸魚市場の見原宏社長は「台風で漁に出られなかった影響で、豊後水道など内海のフグが少なかった」と話した。


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