「オオタカ」希少種を解除 環境省、鳥類3種は新指定 

希少種指定が解除されたオオタカ=栃木県内(オオタカ保護基金提供)

 環境省は21日、絶滅の恐れがある国内希少野生動植物種(希少種)のオオタカについて、個体数が増えたとして指定を解除した。一方、いずれも鳥類のヘラシギ、チュウヒ、シマアオジは、海岸や湿地などの生息地に開発の悪影響が及んでいるとして新たに指定した。

 1993年に希少種に指定されたオオタカは、大規模開発に反対する自然保護運動の象徴となっており、解除に向けた意見公募では反対の声も寄せられていた。個体数増加を理由とする指定解除は2008年のルリカケスに続いて2例目。

 希少種指定の解除後も、鳥獣保護法に基づき捕獲や販売が引き続き規制される。


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