核なき世界へ条約批准訴え 被爆地、日本ら不参加国に抗議 

日本政府や核保有国が条約に参加しないことに抗議し、広島市で行われたデモ行進=20日午後

 米ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の署名式が開かれた20日、広島、長崎の被爆者らは日本政府や核保有国が条約に参加しないことに抗議し、「核兵器のない世界」の実現に向け、批准国が増えるように働き掛けていくことを誓った。

 「日本政府は核兵器廃絶の先頭に立て」。広島市では20日夕、被爆者ら約60人が横断幕を手に、政府や核保有国に条約批准を求めて商店街をデモ行進した。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(72)は、「72年間訴えてきた核の非人道性が世界に伝わった結果だ」と署名開始を歓迎。一方で、より多くの国が批准するように訴え続けようと呼び掛けた。


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