きりたんぽ作り始まる 秋田の郷土料理 

地元産の新米を使い、きりたんぽを作る女性たち=20日、秋田市

 秋田県の郷土料理「きりたんぽ」作りが県内各地で始まっている。例年、新米が取れる10月と、お歳暮シーズンの12月に作業のピークを迎える。

 20日に作業の様子を披露した秋田市の料亭「浜乃家」は、米粒の食感が残るように、粘り気の少ないササニシキを使用。炊きあがった米を臼ときねで軽くつぶすと、着物姿の仲居らが杉の棒に丁寧に巻き付け、次々といろりにくべて焼き目を付けていった。

 おかみの竹島仁子さん(61)は「ネギやセリ、キノコなどと一緒に鍋で煮て、秋の味覚を楽しんでほしい」と話した。


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