バーミヤン大仏、補強作業始まる アフガニスタンの世界遺産 

アフガニスタン中部バーミヤンで、補強作業のために足場が組まれた西大仏の「仏龕」=18日(共同)

 【カブール共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産として知られるアフガニスタン中部バーミヤンの仏教遺跡群で、2001年に旧タリバン政権が破壊した西大仏(高さ約55メートル)が収められていた「仏龕」と呼ばれる大きなくぼみの補強作業が20日までに始まった。日本政府も支援し、20年の作業完了を目指す。

 作業は今月上旬に開始。高さ55~40メートルの位置の崩れかけた部分に棒状の木の板を当て、ワイヤで押し付ける手法が取られている。破壊時の爆破の影響で多数のひびがあり崩れやすく、世界遺産の中でも重大な危機にさらされている「危機遺産」の一つとなっている。


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