「特定機能病院」取り消しを要求 順天堂医院提訴の夫婦側 

 順天堂大順天堂医院(東京)で「無痛分娩」の際に子宮が破裂し死産になったとして、入院していた女性と夫が損害賠償を求めた訴訟の代理人弁護士は19日、高度な医療を提供する「特定機能病院」の承認を取り消すよう求める書面を厚生労働省に提出した。

 書面では、医師が陣痛促進剤の副作用を説明しなかったほか、麻酔科医と産科医の連携が取れておらず責任の所在が曖昧になっていたと主張。女性が激しい腹痛を訴え、繰り返し吐いたにもかかわらず、心肺停止状態になるまで対処しなかったとしている。

 夫婦は15日、病院側に計約1億4千万円の賠償を求めて東京地裁に提訴した。


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