大田元知事の研究所閉鎖、沖縄 財政難で9月末に 

 元沖縄県知事で6月に92歳で死去した大田昌秀氏が理事長を務めたNPO法人「沖縄国際平和研究所」(那覇市)が、9月末で閉鎖となることが19日、同研究所への取材で分かった。財政的に運営が困難になったため。

 大田氏は、太平洋戦争末期の沖縄戦や在日米軍基地問題を研究するため、個人事務所を基に政界引退後の2013年、研究所を設立。沖縄戦に関する写真を多数公開していた。収集した史料などは、公的機関へ寄贈する方針。

 大田氏は琉球大教授を経て1990年、沖縄県知事に初当選。学徒動員された沖縄戦での過酷な体験を原点に、平和の大切さを訴え続けた。


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