岩手でCO2観測30年超え アジア最長、世界で活用 

岩手県大船渡市にある気象庁の大気環境観測所=8月

 岩手県大船渡市にある気象庁の大気環境観測所での二酸化炭素(CO2)の観測が30年を超えた。アジアで最長の記録となる。大気汚染の実態や長期的変化を調べるため、現在では計9種類もの温室効果ガスを調査。データは世界気象機関を通じて全世界に公開され、気候変動に関する政府間パネルでも活用されている。

 同観測所の前身に当たる観測所が1976年に酸性雨の分析を開始。地球温暖化が急速に進んだことを受け、87年からCO2の調査を始めた。現在はメタンやフロンなども含め温室効果ガス9種類などを観測する。


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