2017年9月15日 06:05 | 無料公開
沈没したタンカーから流れ出した重油=14日、アテネ(ゲッティ=共同)
【ローマ共同】ギリシャの首都アテネ近郊にある同国最大のピレウス港沖のエーゲ海で、10日に沈没したタンカーから大量の重油が流出し、環境や観光への深刻な影響が懸念されている。政府は汚染拡大を防ぐため油の回収作業を進めているが、対応が後手に回ったとの批判も強まっている。
タンカーは10日未明、燃料を含む約2500トンの重油を積んでアテネ西郊外のエレフシナ港を出港した後、サラミス島沖で浸水して沈没。周辺の海面に黒い油の帯が広がり、地元住民や環境保護団体は観光や漁業などへの影響を懸念している。