2017年9月14日 19:45 | 無料公開
公開された観測衛星「しきさい」=14日午後、茨城県つくば市の筑波宇宙センター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、地球温暖化の予測に役立てるための観測衛星「しきさい」を、茨城県つくば市の筑波宇宙センターで公開した。本年度中に鹿児島県からH2Aロケットで打ち上げる予定。
雲や大気中のちり、地表の植物などの状態を長期間にわたって観測し、気候変動の解析に利用するのが狙い。プロジェクトの責任者杢野正明さんは「データを積み重ね、予測の高精度化に貢献したい」と話した。
衛星の本体は高さ4・7メートル、幅2・6メートル、奥行き2・6メートルで重さは2トン。高度800キロを周回し、地表の全域を2日間で観測できる。開発費は322億円。