米、技術の軍事利用警戒 「保護主義」と中国反発 

米半導体メーカー「ラティスセミコンダクター」のロゴ(ロイター=共同)

 【北京、ワシントン共同】中国商務省は14日、トランプ米大統領が中国系ファンドによる米半導体メーカー「ラティスセミコンダクター」の買収を禁じる命令を出したことについて「保護主義」的だと反発した。ただ中国の習近平指導部は民間の先端技術を軍事利用する方針を鮮明にしており、米側は技術流出を警戒。米中の通商摩擦は安全保障問題と絡み、激しさを増してきた。

 ムニューシン米財務長官は13日の声明で、知的財産権の移転リスクや中国政府の関与を理由に「米国の安全保障にリスクをもたらすと判断した」と説明した。中国商務省の報道官は14日の記者会見で国家の関与を否定した。


  • LINEで送る