2017年9月14日 19:02 | 無料公開
カムチャツカ半島や天皇海山列の位置と周辺のプレート(海洋研究開発機構提供)
ロシア・カムチャツカ半島では、プレートの動きに伴い地下に沈み込んだ海底の山(海山)の影響で、通常より浅い場所でマグマが作られて火山ができたとの研究結果を、海洋研究開発機構などのチームが14日付の英科学誌電子版に発表した。
海山が陸地の火山の形成に関わることを示した。日本海溝や南海トラフでも海山が沈み込む場所があり、同機構の岩森光分野長(地質学)は「日本列島でも予期しない場所で火山活動が起こる可能性がある」と指摘している。
カムチャツカ半島の地下には、北西に動く太平洋プレートとともに「天皇海山列」に連なる海山が沈み込んでいる。