非公表の安保法新任務把握できず 自衛隊と米軍の一体化に懸念の声 

 海上自衛隊の補給艦が安全保障関連法に基づき、日本海で北朝鮮の弾道ミサイル防衛(BMD)に当たる米イージス艦に洋上給油をしていることが14日、政府関係者への取材で明らかになった。海自が5月に実施した「米艦防護」に続く安保法の新任務だが、政府は米軍の意向を踏まえ、いずれも公表していない。国民が実情を把握できないまま自衛隊と米軍の一体化が加速度的に進み、専門家からはリスク増を懸念する声が上がる。

 昨年3月の安保法施行で、自衛隊から米軍への物品提供や輸送任務の対象が拡大。改定日米物品役務相互提供協定が今年4月に発効したのを踏まえ、海自は洋上給油を実施した。


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