2017年9月13日 14:22 | 無料公開
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関
厚生労働省は13日、システムの不備や事務処理ミスで、1991年以降、公務員の妻ら約10万6千人に総額約600億円の年金の支給漏れがあったと発表した。年金に一定額を上乗せする「振替加算」という制度で発生。同一の仕組みを巡って起きた年金未払いとしては過去最大規模という。
対象者の96%は夫婦どちらか一方が公務員のケース。約4割は国家公務員で、残りが地方公務員や私学共済の加入者。2015年10月に公務員らが加入する共済年金と会社員向けの厚生年金を一元化したことがきっかけで表面化した。
1人当たりの未払い額は最高で約590万円、平均約56万円。