名古屋地検が前住職を聴取 真言宗寺の不正流用問題 

 高野山真言宗の別格本山・八事山興正寺(名古屋市)の前住職が寺の土地を無断で売却、利益を不正に流用したとして、現住職側が背任容疑などで告訴している問題で、名古屋地検特捜部が前住職から任意で事情を聴いたことが12日、関係者への取材で分かった。特捜部は同日、寺の事務所などを捜索、売却益の流れを詳しく調べる方針。

 関係者によると、前住職は在任中の2012年、寺の土地約6万6千平方メートルを学校法人に約138億円で売却。このうち約25億円を海外法人に、業務委託料などとして約41億円を東京都内のコンサルタント会社に送金したなどとしている。


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