北朝鮮情勢「予断許さず」 同友会小林氏、市場注視 

記者会見する経済同友会の小林喜光代表幹事=12日午後、東京都千代田区

 経済同友会の小林喜光代表幹事は12日の記者会見で、北朝鮮情勢に神経質な動きを続ける金融市場について「(朝鮮労働党創建記念日の)10月10日までは予断を許さない」との認識を示した。記念日に合わせて弾道ミサイル発射など挑発行動に出る可能性があり、その際は市場の混乱が避けられないと懸念した。

 12日の日経平均株価の上昇は「国連の北朝鮮制裁決議など(包囲網が)まとまりつつある安心感から円安となり、株価が上がった」と分析した。ただ「北朝鮮への制裁はこれまで何回やっても効果がなく、核やミサイル開発を続けている」と指摘。制裁効果を慎重に見極めるべきだと強調した。


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