IAEA理事会、北朝鮮巡り協議 「深刻な懸念」と天野事務局長 

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が11日、ウィーンで始まった。今月3日に6回目の核実験を強行した北朝鮮について天野之弥事務局長は冒頭の演説で「極めて遺憾だ。核計画の継続と進展は深刻な懸念となる」と批判した。北朝鮮のほか、欧米など6カ国とイランの核合意の履行状況などが議論の焦点。

 理事会は15日までの予定。北朝鮮に関する協議は13日に行う見通しで、核実験への批判が相次ぐとみられる。IAEAは今年8月、核活動を監視し査察再開に備える専門チームを設置。関係各国の合意ができた場合に速やかに査察できる体制を整えるとしている。


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