小川誠二氏らに慶応医学賞 脳の働きを可視化 

東北福祉大の小川誠二特任教授(慶応大提供)

 慶応大は11日、医学や生命科学の優れた研究者を表彰する慶応医学賞に、脳の活動の様子が一目で分かる機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)の原理を発見した、東北福祉大の小川誠二特任教授(83)ら2人を選んだと発表した。

 小川氏は、脳のある部分が活発に働くと、そこで血流が増える現象に着目。血流の変化を信号として捉え、画像化できることを実証した。fMRIは脳活動と心の状態の関係を調べる研究などに広く使われている。

 もう1人は、がん細胞を生み出しつつ、自らも増殖する「がん幹細胞」の存在を証明したトロント大(カナダ)のジョン・ディック教授(63)。


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