法王、和平巡る政争にくぎ刺す コロンビア訪問 

10日、コロンビア北部カルタヘナの空港で、サントス大統領(左)と話すローマ法王フランシスコ(ロイター=共同)

 【ボゴタ共同】ローマ法王フランシスコが10日、5日間の南米コロンビア訪問を終えた。同国では昨年、約半世紀にわたった政府と左翼ゲリラによる内戦が終結。来年の議会選、大統領選で和平合意への賛否が争点になりそうな中、法王は「許し」と「和解」を繰り返し説き、和平を政争の具にしないよう政治家らにくぎを刺した。

 左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)=政党「人民革命代替勢力」に改組=との昨年の和平合意では、殺人や誘拐など数々の罪を犯してきたゲリラに、政府が譲歩し過ぎたとの批判が根強い。


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