北朝鮮への制裁、最終案が判明 原油、石油精製品に上限 

平壌で行われた水爆実験に貢献した科学者らのための祝賀公演で、歓迎を受ける金正恩朝鮮労働党委員長(中央)。日時不明。朝鮮中央通信が10日配信した(朝鮮通信=共同)

 【北京、ニューヨーク共同】北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議最終案が10日判明した。北朝鮮に対する全ての石油精製品の供給や輸出を年間計200万バレルに制限、加盟国に対して輸出量などを毎月報告するよう求めた。原油輸出については年間上限を設定し、過去12カ月の輸出量を超過してはならないと明記した。米国が原案で提案していた石油の全面的な禁輸や金正恩朝鮮労働党委員長の資産凍結・渡航禁止措置を盛り込むことを見送った。安保理筋によると、採決は米国の要求通り11日午後(日本時間12日午前)に行われる方向になった。

 北朝鮮外務省は11日、採択の動きを非難した。


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