110億年前の銀河形成 さらに大きく成長 

 110億年前の銀河の中心で星が盛んに誕生し、さらに大きな銀河に成長していく様子を、すばる望遠鏡などの観測で確かめたと国立天文台のチームが11日発表した。

 銀河同士が合体して巨大銀河に成長する現象は知られていたが、単独の銀河が自ら成長し、形を変えていく過程をとらえた例は初めてとみられる。国立天文台の但木謙一研究員は「今回観測した銀河には合体する兆候は見られなかった。単独での成長と合体による成長のどちらが主流なのか、今後の調査で解明したい」と話している。

 チームはすばる望遠鏡やアルマ望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡でくじら座の方向に位置する遠い銀河を観測した。


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